こんにちは、いっしーです。
生活の中で
腰が痛かったり、
肩が痛くて腕が上げられなかったり、
歩くと膝が痛かったり
このような方世の中でたくさんおられますよね(*_*)
この痛みは一体何なんでしょう。
痛みとは
痛みの意味
痛みは人にとって、
とても大切な感覚です。
もし、痛みを人が感じなかったら?
実際にどうなるのか。
例えばどこかを切ってしまい、血が出ていたとします。
しかし、痛みを全く感じなかったらもし大量出血していた場合、
命が危険に晒されます。
痛みは身体の危機を自分自身に教えるために備えられた防衛機能なのです。
実は、実際に痛みを感じない病気があるのです。
常染色体劣性遺伝で極めて稀な疾患で先天性無痛無汗症(CIPA)という病気があります。
この幼児は手足が傷ついても痛みを感じないために、
外傷や熱傷を繰り返し、
組織の炎症や潰瘍を容易に引き起こし、
骨折、骨の変形、あるいは四肢の切断に陥り、
全身の生体防御系が十分に機能せず、結果的に短命に終わります。
このように痛みは身体にとって、
とても重要な感覚なのです。
痛みの定義
痛みには、
①急性痛
②慢性痛
があります。
①急性痛とは、
組織の損傷に基づいて起こる痛みであり、痛みの原因が明確であるものをいう。
急性痛は、生体に生じた危険を警告信号として伝え、危険からの逃避や組織損傷の修復など生体防御反応を賦活する。
つまり、急性痛は生体にとって重要な役割を果たす必須の感覚、つまり正常な痛みといえます。
②慢性痛とは、
組織損傷が明らかでない、あるいは組織が治癒した後にも関わらず持続する痛みである。
つまり、慢性痛は明確な侵害刺激を受けて生じるものではないことから、警告信号としての意味を持たず、それ自体が生体に悪影響をを及ぼします。
急性痛と慢性痛は時間的経過によって鑑別されるものではなく、
鑑別のポイントは、痛みの原因が明確に存在するかどうか。
慢性痛は急性痛とは根本的に異なる病態であるため治療法も異なるが、その多くが難治性なのです。
慢性痛では不眠が続き、食欲減退、便秘、精神機能の低下、運動の減退、痛みに対する耐性の低下などがみられ、社会生活への参加も制約されます。
痛みの分類
痛みはその発生機序により、
①侵害受容性疼痛
②神経障害性疼痛
③心因性疼痛
の3種類に分けられます。
①侵害受容性疼痛とは、
機械的刺激、熱刺激、化学的刺激などさまざまな侵害刺激により侵害受容器が刺激されて生じる痛みである。
侵害刺激により侵害受容器を刺激し、その興奮が中枢に伝播され、痛みとして感知されます。
②神経因性疼痛とは、
疼痛伝達・抑制機構に関係する中枢および末梢神経系の損傷または機能異常によって生じる痛みである。
侵害刺激が存在しなくても出現する痛みであり、臨床的な特徴としては自発痛と知覚異常(痛覚過敏とアロディニア)、痛み以外の感覚異常のほか、無知覚や知覚低下を生じることもあります。
痛みの質は、電撃痛、灼熱痛、刺痛から鈍痛、うずく痛み、拍動痛まで様々。
神経因性疼痛は通常の鎮痛薬の効果がほとんど期待できない難治性の痛みの代表であり薬物療法や電気刺激療法や外科的治療が行われることもあります。
近年では、難治性疼痛に対するリハビリテーション、特に認知行動療法理論に基づく理学療法の有効性が世界的に報告されています。
③心因性疼痛は、
身体表現性疼痛障害とも呼ばれており、痛みの原因が身体的には存在せず、精神心理的な要因によって生じる痛みである。
心因性疼痛は感情・情動面に重きが置かれる痛みであり、うつ性疼痛、ストレス、精神心理的葛藤があります。
心因性疼痛に対しては、抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬などの薬物療法、心理療法や心身医学的治療などのチーム医療が必要。
痛みの種類
痛みの種類は、
①自発痛
②アロディニア
③痛覚過敏
と3種類あります。
①自発痛とは、
刺激を全く受けていないにも関わらず自覚する痛み。
②アロディニアとは、
通常痛みを引き起こさないような軽微で非侵害性の刺激で惹起される痛み。
③痛覚過敏とは、
侵害刺激に対する閾値が低下し、軽微な痛みでも刺激強度以上に激しく痛みを感じる状態のこと。
まとめ
痛みには様々な分類や種類があり、自身の痛みを改善させるためにはそれぞれの痛みに応じた対応が必要です。
痛みの原因を考えずに対応しないようにする事が重要です。
痛みをそのまま放置していると難治性の疼痛に変わることもあるため、
痛みが生活に悪影響を及ぼす前に専門家に相談しましょう。
記事を読んでいただき、ありがとうございました(^^)
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